本当に嬉しい贈り物はここで選ぼう

プレゼントに悩んだらコレを買え!プレゼントスタイル

目的に合った「パーソナルトレーニング」を選んで理想のカラダをプレゼント。

はじめに

「2カ月後には目指す理想のカラダになる」。

ボディメイク的パーソナルトレーニングの選び方を紹介します。全体の構成は
1.トレーニングをする目的
2.トレーニングの基礎知識
で基本的な知識について記します。知識や経験が豊富な方は飛ばしていただき、
3.最近のトレーニング環境
からお読みください。もっと時間のない人は
4.パーソナルトレーニングの選び方
から読んでいただけたらと思います。

目次

1.トレーニングをする目的

1.1 トレーニングをする動機にはいろいろあるけれど

今の自分のカラダに100%満足している人は少ないと思います。男性ならちょっと出っ張ったお腹を見て「痩せたいな」、貧弱な胸や腕を見て「筋肉をつけたいな」とか。
女性なら「二の腕のこのプニプニを何とかしたい」とか「お尻周りをすっきりさせたい」とか。

そんなときに話題になるキーワードがいくつかあります。
1つ目はダイエット。定義はたくさんありますが、おおむね「痩せることを目的とした減量」です。周りに「常にダイエットをしている」という人、いないでしょうか。

減量ですから、目標体重を達成したら終了するはずなのに達成できない。あるいは達成できたとしてもその後リバウンドで体重が増えてしまう。そんなケースが非常に多いように思います。

そこで、もう1つのキーワードとしてカラダづくりやボディメイクをご提案します。ここでは「自分の目指すカラダをつくる」という意味とします。
単純に減量するのではなく、筋力・持久力など体力を高める身体運動として「トレーニング」を行い、筋肉をつけたり、余計な脂肪を減らしたりしながら理想のカラダに近づけていくのです。

いま、この「ボディメイク的トレーニング」に取り組む人たちが確実に増えていて、その環境が激変しています。私も調べながら驚くことが多くありました。

今回のプレゼントスタイルは、この「ボディメイク的トレーニング」について徹底的に調べていきます。

1.2 トレーニングをプレゼント?

さて、「本当にうれしい贈り物を選ぶ」プレゼントスタイルで「トレーニング」をテーマに挙げていることに疑問を持たれる方も多いかもしれません。
「トレーニングは自分に向き合って時間をかけてやるものであって、プレゼントできるものではないだろう」と。

しかし「トレーニングはプレゼント」になりうるのです。フィットネス業界売上ランキング上位に躍り出たライザップ。テレビCMでおなじみになりましたが、そのポイントは「2カ月、3カ月と定めた期間の中で結果にコミットする」ということ。
いま、ボディメイク的なトレーニングは長期間ではなく2カ月など期間を定めて取り組むケースが増えています。これはライザップに限りません。

期間が決まればおのずと費用も決まってきます。例えば「あらかじめ2カ月分のトレーニングチケットを買って大事な相手に渡す」ことで「2カ月後の素敵なボディをプレゼントする」ということも可能なのです。

こうした「ボディメイク的トレーニングをプレゼントすること」が、徐々にはやりつつあるとも聞きます。

そうです、トレーニングはプレゼントになりうるのです。
そして、贈る相手を「自分」にすれば、「2カ月後の自分に理想の体をプレゼントする」という考え方もできます。

いまこそ、素敵なボディをプレゼントしてみませんか。

2.トレーニングの基礎知識

2.1 ボディメイク的なトレーニングを進めるにあたって

ボディメイク的なトレーニングを進める際に、すべてをトレーナーに任せてもよいですが、本人が基本的な知識を身に付けておくことも重要です。
ここからはボディメイク的なトレーニングに関する基本的な知識をおさらいしていきます。もう知識も経験も豊富な方は読み飛ばしていただき、3.最近のトレーニング環境に進んでいただけたらと思います。

2.2 カラダづくりの3要素で考えてみる

健康なカラダづくりに必要な3つの要素があります。栄養と休養と運動です。
ボディメイクを考える際に、多くの人は「運動」を重視しがちです。しかし「食事」と「休養」も同じように重要なのです。

3つの関係を見てみましょう。

栄養
飲食物から取った栄養はカラダの活動に利用されると同時に全身の細胞の「新陳代謝」の原料になります。

運動
肉や骨など身体組織の「新陳代謝」は運動による刺激によって高まり、筋肉は太く強く、骨は密度を増していきます。

休養
「新陳代謝」は、深く眠って脳や体が十分に休養している間に成長ホルモンの分泌が促されて活発になります。

つまり、ジムに通って「運動」だけをしてもダメ。その運動で身体組織の新陳代謝が進むように適切に「栄養」を摂らなければなりませんし、うまく「休養」しなければ新陳代謝は活発に行われません。
栄養・運動・休養いずれも欠かすことができず、3つのバランスを整えることがカラダづくりにつながっていくという図式が見えてきます。
(参考:カラダづくりの3要素についてはたくさんの解説がありますが、今回はミキ薬局の『たべ新聞』の解説を参考にしました。体づくりの3要素

2.3 身体活動基準メッツで考えてみる

続いて、身体活動基準という視点で考えてみましょう。
厚生労働省が提示した「健康づくりのための身体活動基準2013」では、メッツという単位で身体活動基準を記しています。
運動基準・運動指針の改定に関する検討会 報告書(平成25年3月)
この中で、次の公式が記されています。

メッツ(MET:metabolic equivalent)=
身体活動におけるエネルギー消費量 ÷ 座位安静時代謝量(酸素摂取量3.5ml/kg/分)

座位安静の状態を「1メッツ」として、活動量が増えるとメッツの数も増えていきます。
例えばボウリングは3.0メッツ、かなり大きい11.0メッツは分速188mのランニングです。

身体活動量からエネルギー消費量も換算できます。

エネルギー消費量(kcal)=
身体活動量(メッツ・時) × 体重(kg)

たとえば体重72kgの人が2.5メッツのヨガを30分行った場合、
2.5メッツ×0.5時間×72kg=90kcal ですし、

11.0メッツのランニングを30分行った場合は
11.0メッツ×0.5時間×72kg=396kcal となります。

結構頑張って走っても、消費するエネルギーって多くないですね。

さらに、みんなが気にする痩せること(=体重減少)を目的とした場合は「体脂肪燃焼に必要なエネルギー消費量」を算出する必要があるため、座位安静時のエネルギー消費量を引く手順が必要となります。

つまり2.5メッツのヨガの場合なら、
(2.5メッツ-1メッツ)×0.5時間×72kg=54kcal

11.0メッツのランニングの場合なら
(11.0メッツ-1メッツ)×0.5時間×72kg=360kcal

せっかくの消費カロリーが目減りしている感じがしてしまいますね。

身体運動別のメッツ数も紹介されています。

普段摂取しているエネルギーに対して、どの程度のエネルギー消費をすればよいか。
ボディメイクで重要となる「減量」は、このメッツ表も参考にすることができます。

2.4 トレーニングにおける栄養(食事)の難しさ

身体活動基準で考えると、「痩せる」ためには消費するエネルギー量に対して摂取するエネルギー量をどうするか考える必要があります。

栄養についてはさまざまな観点で語られますが、ものすごく要点を絞ると「カロリーを減らすこと」「糖質を減らすこと」「タンパク質を増やすこと」がポイントになると思います(いろいろな観点がありますが一例として)。

しかし、この「カロリーを減らして、糖質を減らして、タンパク質を増やす食べ方」は、慣れるまでは難しいといえます。
「どの食べ物に糖質が含まれているのか」「どう避ければよいか」
「どの食べ物にタンパク質が含まれているのか」「どう増やせばよいか」
「全体を通してカロリーは適正なのか」「どれを減らせば、増やせばよいか」
こうした問いに、常に正確に答えられる人は少ないかもしれません。

重要だからこそ、正しい食事の取り方を正しく学んで実践したほうが成果につながりやすいといえます。
特に最初のうちはすべて自分で判断するのではなく「これは食べてよい、これは食べない方がよい」といった食事指導・食事療法を受けたほうが、成果につながりやすいのではないでしょうか。

2.5 トレーニングにおける運動の難しさ

身体体活動基準で考えると、ボディメイクで重要な「痩せる」ためには「摂取カロリーに対して適切なカロリーを消費できる運動」をしなければなりません。

先ほど示した運動のメッツ表を眺めていると、手っ取り早くメッツ数の大きい運動を取り入れたくなりますよね。
しかし、エネルギー消費量の大きい運動はそれなりに大変です。

例えば、11.0メッツのランニング分速188mは時速11.28kmです。1時間で11km強走ることになり、フルマラソンで言えば4時間を切るペースです。
通称サブフォーと呼ばれ、達成できるのはマラソンランナー全体の上位20%ともいわれています。

このペース、走り慣れている人なら簡単かもしれませんが、そうでない場合は30分、1時間とペースを維持するのは大変です。

2.6 トレーニングで筋肉をつけることの難しさ

ボディメイクでもう1つ重要なのが「筋肉をつける」こと。

すごく簡単に説明すると、筋肉は細い筋線維が束になって構成されており、運動すると筋線維に小さな傷がつきます。
筋肉に傷をつけて破壊をすると、今度はその負荷に耐えられるように、さらに強い筋肉を作り上げようと「修復」する性質を利用して筋肉をつけていくのです。
この「修復」に当たっては、「補給した栄養」と「休息による時間」が必要となります。

「その理屈は知ってるし、中学や高校の部活で筋トレバンバンやったら筋肉ついたんだ。だから今でも簡単に筋肉なんてつくよ」と思っている社会人の方がいるかもしれません。
しかし、当時と今を比べるとさまざまな違いがあることに気づきます。

中高の部活の練習って、放課後から帰宅までの約2時間、平日毎日とか週3日とか、かなりの高頻度で長時間行われていませんでしたか?
普段、ビジネスや研究など本業としての仕事を持たれている方が「平日毎日夕方に2時間」の時間を確保するのは困難かもしれません。

また中学高校に通っていた10代後半といえば、カラダづくりの3要素の説明にあった、新陳代謝を活発化する「成長ホルモン」がたくさん分泌される時期。
もちろん、成長ホルモンは10代後半に限らず分泌されますが、その量には大きな差があります。

大人になってから筋肉をつけるのは、実は大変なことなのです。

それでも、大人になってから筋肉をつけること自体は可能です。トレーニングジムに行けばマシンやフリーウエートなどの設備はありますし、それなりの環境は整っていますから。
でもその中から「適切な道具」を選び、「適正な負荷」を掛けて、「適正な動作」で運動することが求められます。
特に「適正な動作」と「適正な負荷」が難しいのです。

例えば大胸筋を大きくするなら、ベンチに横たわって胸の上でバーベルを持ち上げるベンチプレスをします。
筋肉を大きくするために「最大筋力の80%とか高い負荷の重量」で「持ち上げられる限界に近い設定回数」を持ち上げ、「インターバルを短く複数セット」を「適切な動き」でこなす必要があります。

これをトレーニングに慣れていない人が1人で実現するのは、非常に難しいです。

まず「最大筋力の80%とか高い負荷に設定」とあるけど、自分の最大筋力がどの程度なのかを把握する必要がありますし、そうした重量の場合は安全に持ち上げられるように補助者をつける必要があります。
高い負荷が掛かると自分の限界を感じて「設定回数」をこなせない可能性もありますし、「短いインターバル」ではなく長く休んでしまいがちです。
思わず腰を浮かせてしまって「適切な動き」を保てないケースもあるかもしれません。

大人が筋肉をつける運動を行うには、たくさんのハードルがあることに気づきます。

2.7 トレーニングにおける休養の難しさ

筋肉に負荷を掛けて1度破壊し、その修復の過程で筋肉は肥大するという理屈を説明しましたが、修復の過程で起こる「超回復」には48~72時間必要といわれています(諸説あります)。

「筋肉の破壊・修復による超回復」「次の筋肉の破壊・修復による超回復」を繰り返しながら筋肉をつけられるよう、おおむね2~3日ごとに次のトレーニングを行うのですが、その間に「筋肉痛」が発生します。

休養というと、その名の通り休むだけなので簡単のように思えますが、この「筋肉痛」という痛みを乗り越えて適正なタイミングで次のトレーニングに取り組めるかどうか。
1人だとその痛みに慣れず、次のトレーニングがおろそかになってしまうかもしれません。

大人が筋肉をつけるための適正な休養を行うことにも、ハードルがあることに気づきます。

2.8 ボディメイクで確実に結果を出すためには?

ここまでカラダづくりの3要素、身体活動基準などの基本的な知識をおさらいしつつ、栄養・運動・休養・筋肉をつけることの難しさについて記してきました。

いろいろな場面で「難しい」とは書きましたが、ボディメイクをする上で必要な情報や書物はたくさんあるので、自分で学びながら1人で取り組むこと自体は十分可能です。

しかし、設定した期間の中で確実に理想のボディメイクをするのなら、我流よりもプロに頼って取り組んだ方がよいのではないか。
ここまで調べてみた結論として、私はそう感じています。

では、ボディメイク的なトレーニングは具体的にどこでできるのか。誰にお願いすればよいのか。トレーニングの環境について調べていきます。

3.最近のトレーニング環境

3.1 ジムにもいろいろ

トレーニングできる環境は世の中にたくさんあります。公的データや皆さんが一般的に思い浮かべる総合フィットネスクラブの情報。
さらに、最近のトレンドとして急増しつつあるジムのカタチも併せて紹介します。

3.1.1 トレーニングの環境について調べてみる

まず、公的データとしてスポーツ庁の統計を調べてみます。平成30年の調査結果によれば、国内の体育スポーツ施設の数は漸減傾向です。

ただし、減っているのは少子化に伴う小中高など学校の体育施設であって、民間のスポーツ施設自体は大きく減っているわけではありません。

では、民間のスポーツ施設はどうか。
『Fitness Business』の調べによると、「民間フィットネスクラブ」の数は増えています。

(※調査によって体育施設、フィットネスクラブなど定義が複数ありますが、今回は全体的な傾向を捉えるという意味で、ほぼ同じ意味と捉えています)

そして、フィットネスクラブといえば「大手の総合フィットネスクラブだけ」だと思っていませんか。
私もそう思っていましたが、今その環境は大きく変わってきています。いくつか分類して調べた内容をお伝えしますね。

3.1.2 老舗の総合型フィットネスクラブ

業界動向リサーチの「スポーツクラブ業界売上ランキングトップ5」を見てみます。

ライザップ、コナミ、セントラル、ルネサンス、などが上位に挙がっていますが、いわゆる総合型フィットネスクラブとして3社をご紹介します。

コナミスポーツクラブ

国内店舗数は175(2019年11月現在)あります。

セントラルスポーツ

国内店舗数は230(2019年11月現在)あります。

ルネサンス

国内店舗数は約100(2019年11月現在)あります。よく見ると、24時間営業のところもありますね。

最近の傾向としては、全体的に利用者の高齢化が進んでいることが挙げられます。人口動態を考えると当たり前なのですが、確実に進んでいます。
中には「入浴目的で入会する方」もいます。クラブにシャワーのみならず、風呂やサウナ、ジェットバスなどを完備しているところもありますから。
特に1人暮らしの場合は、都度お風呂を沸かす手間を考えて外部で入浴することも考えられます。
銭湯は都内で460円、1カ月毎日通うと1万円を優に超えるので、それより安い会費ならお風呂を兼ねてフィットネスラブに入会しようという人もいるのです。

総合型フィットネスクラブのメリットとデメリットを挙げます。
メリットとしては、大手の場合1970年代から脈々と続く歴史と実績で安心感があること。
またオープンな環境で自由にトレーニングができ、同じ時間帯に通う人と自然と仲良くなれる可能性があること。スタッフもいるので必要時に質問できる環境もあるところでしょうか。

デメリットとしては、オープンで自由にトレーニングができる反面、メニューをきちんと作って取り組まないと成果につながりにくいことが挙げられます。
入会時には機器の使い方の説明などもありますが、後は本人次第となるケースが多いです。有料・無料でそれぞれに合ったメニューの提供やフォローがある場合もありますが、基本的に本人任せ。
夜会員・全日会員など時間帯別の縛りはあっても、来館時間なども本人次第なので、入会するだけで満足して続かなくなるケースもあります。

3.1.3 24時間営業・セルフサービス型フィットネスクラブ

最近増えてきたのが、24時間営業のセルフサービス型のフィットネスクラブです。国内の店舗数上位で次の3つを挙げます。

エニタイムフィットネス

国内店舗数約600(2019年11月現在)

JOYFIT24

国内店舗数約300以上(2019年11月現在)

FASTGYM24

国内店舗数約100以上(2019年11月現在)

最近の傾向としては、この24時間営業・セルフサービス型フィットネスクラブが確実に増えているということ。
例えばFASTGYMは総合フィットネスクラブの1つである「ティップネス」が運営しており、「スタッフを多数抱える総合型」だけでなく、市場拡大傾向にある「セルフサービス型」へ参画しようという意思が伺えます。
追ってご紹介しますが、パーソナルトレーニングを提供しているケースもあります。

24時間営業・セルフサービス型フィットネスクラブのメリットとデメリットを挙げます。
メリットとしては、名前の通り24時間いつでも使えること。24時間使える利便性は他にはありません。
また、24時間使えるのに会費が安価な傾向にあることが挙げられます。

デメリットとしては、総合型フィットネスクラブと同じように、メニューを作って取り組むことも来館する時間もすべて本人次第となることです。
24時間やっているのでアクセスしやすい反面、「いつでも行ける」と甘えが出やすいともいえます。
また、総合型フィットネスクラブならスタッフとのコミュニケーションもありますが、24時間営業・セルフサービス型の場合はほとんどスタッフ不在であり、質問などもできません。「1人でボディメイクする」という強い意志が不可欠といえます。

3.1.4 自治体の公共スポーツ施設

自治体などが提供する公共スポーツ施設です。あなたの街にも総合体育館やプールなどに併設してトレーニング機器をそろえたスペースがあると思います。自治体直営や、民間事業者に業務を委託しているケースなど運営方法はさまざまです。
2018年施行の改正介護保険法で介護の「予防」が重視され、自治体としてもフィットネスクラブが提供するような「トレーニング環境」への投資が求められています。
以前は古臭かったかもしれない自治体のトレーニング施設も、ここ数年で見違えるようにきれいになるケースがあるかもしれません。

たとえば調布市にある武蔵野の森総合スポーツプラザ

オープン間もなく、とてもきれいで充実した設備です。

これは一例ですが、お住まいの近くにある公共のトレーニング施設を1度調べてみると新たな発見があるかもしれません。
追ってご紹介しますが、公共スポーツ施設でもパーソナルトレーニングを行っているケースもあります。

公共スポーツ施設のメリットとデメリットを挙げてみます。
メリットはとにかく費用の安さです。2時間500円など、手軽に試せる値段設定です。
ただし週2日、週3日と頻度を高くすればするほど総合型など民間の月会費に近づいていくので注意が必要です。

デメリットは、総合型フィットネスクラブと同じように、メニューを作って取り組むことも来館する時間もすべて本人次第となることでしょう。

3.1.5 パーソナルトレーニングジム(パソトレジム)

最後にご紹介するのが、最近都心を中心に急増するパーソナルトレーニングジム(以下、パソトレジムとします)です。
テレビCMなどで一気に認知度を上げた「ライザップ」が代表的ですが、実はそれ以外にも魅力的なパソトレジムがたくさんあるんです。
普通に街中を歩いていると気づきにくいですが、駅の近くの建物の一室などにあったりします。
客観的な市場データがなかなか見つからないのがもどかしいですが、とにかく多い。追って具体的な店舗名をご紹介します。

パソトレジムのメリットとデメリットを挙げてみます。
メリットの1つは、本人に合わせたマンツーマン指導を受けられること。「2.トレーニングの基礎知識」で挙げたトレーニングの難しさは、トレーナーの指導を仰ぐことで解決できます。

また、トレーナーと予定を合わせ、時間を決めて通うことになるので「トレーナーが待っているから、その時間に必ず行かなければ」という拘束があります。
時間に縛られる反面、総合型や24時間営業・セルフサービス型のような「意志が強くないとそのうち通わなくなる」といった可能性は少なくなります。

もう1つのメリットとして、「プライベートな空間」が挙げられます。ボディメイク的なトレーニングの1つ1つは限界に近い動作をすることもあり、時にうめき声やあえぎ声が出ることもあります。
本気でトレーニングをしている証拠でもありますが、オープンでほかの人に見られている環境だと気を遣ってしまいがち。

パソトレジムならプライベートな空間で、その場には本人とトレーナーしかいないので、声が出ることに気兼ねすることなくトレーニングに集中できます。これ、ボディメイクの成果につなげる上で、非常に大きなポイントだと思います。

一方デメリットとしては、ジム自体を見つけにくいこと。
私自身、今回あの手この手で調べてみて初めて「え、こんなにあるのか」という事実を知りましたが、普通に街中を歩いているだけでは見つけにくいです。
また、実際にその場に行ってみるまで「どんなトレーナーなのか」「どんなジムなのか」が分かりにくいことです。とにかくたくさんあって選択肢が多い一方、選びにくいともいえます。

3.1.6 さまざまなジムのカタチ

ここまでに挙げたモノ以外にも、さまざまなジムのカタチがあります。
例えばストレッチや女性専用のサーキットトレーニングなど、「特定分野に特化したサービス」があります。
あるいはスマホを通じてアドバイスやコーチングをしてくれるオンラインのサービスもあります。
ボディメイク的なトレーニングにつながるかもしれませんが、主な目的が少し異なるので今回の調査対象からは外します。

3.2 トレーナーもいろいろ

続いて、ボディメイク的なトレーニングで非常に重要な「トレーナー」について考えてみましょう。

最初に調べたのが公的機関の登録トレーナー数です。一例として公益財団法人日本スポーツ協会によると、登録しているフィットネストレーナーの数を見てみると439人。

あれれ、ずいぶん少ないですね。よくよく調べてみると現在は養成していない資格のようです。

公的な登録人数把握が難しそうなので、今度はどんな資格があるのか調べてみました。よく話題に挙がる資格としてこんなものがあります。
JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)

NSCA-CPT(NSCA 認定パーソナルトレーナー)

NSCAの有資格者数は2018年8月現在で全世界46,000超

NESTA-PFT(NESTA 認定パーソナルフィットネストレーナー)

NESTAは全米で約4万人のメンバー、約1万人のパーソナルトレーナーを育成している

健康運動指導士

健康運動指導士の登録者は2018年12月現在18,224人

トレーナーを目指す人向けの教育・育成機関の情報を見ると、こうした資格取得も視野に入れつつ具体的な知識や技術を学ぶカリキュラムが組まれています。

ただし、トレーナーは医師や弁護士のように「この資格がないと業務ができない」という業務独占資格はありません。
ここに挙げた4資格はあくまで一例であって、「この資格があればOK」という話ではなさそうです。

3.3 改めてトレーニング環境を俯瞰してみると

ここまで、トレーニングジムやトレーナーなど「トレーニングの環境」を俯瞰してきました。
老舗の総合型フィットネスクラブだけでなく、24時間営業・セルフサービス型スポーツクラブや自治体の公共スポーツ施設も充実し、さらにはライザップに限らずパソトレジムが急増している状況が少しずつ見えてきたかと思います。
また、トレーナーには業務独占資格はないがいくつかの主要資格があるということもご理解いただけたかと思います。

4.パーソナルトレーニングの選び方

「2.トレーニングの基礎知識」で記したとおり、限られた時間の中で確率高くボディメイクを実現しようとすると、「独力」ではなくトレーナーにマンツーマンなどで指導してもらう「パーソナルトレーニング」が有力な選択肢です。
そしてパーソナルトレーニングをするなら、どのような環境を選べばよいか。

専用の「パーソナルトレーニングジム(パソトレジム)」「公共スポーツジム」「総合型フィットネスクラブ」「24時間営業・セルフサービス型フィットネスクラブ」、それぞれについて具体的な店舗名も挙げながらご紹介します。

4.1 パーソナルトレーニングジム(パソトレジム)

まず、パーソナルトレーニングに特化した「パーソナルトレーニングジム(パソトレジム)」です。
先ほどご紹介したように、普通に街中を歩いているとなかなか見つけにくいパソトレジムをどうやって調べたらよいか。

1番簡単な調べ方は、
「パーソナルトレーニング+お住まいの地域名」
で検索することです。都心を中心にその地域にあるパソトレジムが表示されると思います。

「地域名」で検索すると表示されますが、「網羅的にそろっている情報源」がなかなか見つかりませんでした。
探しに探してようやく見つけたのは、なんとアフィリエイト・サービス・プロバイダーのサイトでした。

これから挙げるパソトレジムは、成果報酬型の広告手法である「アフィリエイト広告」を出稿しているパソトレジムです。
一定のマーケティング費用を掛けてインターネットを使った広告出稿をしているため、相応のビジネス規模で事業を行っているジムと捉えることができます。

40ほど挙がったのですが、ざっと見てみると大きく「女性専用」をうたうジムとそうでないジムがありました。2つに分けてご紹介します。

4.1.1 男女問わないパソトレジム

♦結果にコミット プライベートジム【RIZAP】

♦トレーナーによるトレーニング・プライベートジムなら【BEYOND】

♦安く継続しやすい個室トレーニングジムWILL BE fitness studio

♦高次元パーソナルトレーニングジム【REVIAS】

♦痩せたい部位が選べる! パーソナルトレーニングジム+【ビカラダ!】

♦★完全個室のパーソナルトレーニングジム★REcover豊田

♦日本一芸能人が通うパーソナルジム【今話題のマンツーマンジム(AppleGYM)】

♦24HR フィットネスジム×パーソナルトレーニングジム【STAR FIT(スターフィット)】

♦最高水準×最安値【グローバルフィットネスのパーソナルトレーニング】


♦オシャレなカラダをデザインするプライベートボディデザインサロン【POLICY】

♦【ベストジムAward2冠】1日3食以上でも痩せる!【完全個室1on1ダイエットジムBodyke】

♦日本初上陸の新型パーソナルトレーニング【exercise coach】

♦たった2カ月で人生が変わるほど痩せる!完全個室ダイエットジム【リタスタイル】

♦西麻布・六本木エリアパーソナルトレーニングジム【パーソナルボディラボ】

♦TV・メディアで大絶賛!生涯最高の美ボディを手に入れる【Kenz】

♦一生アフターフォロー付き。パーソナルトレーニングジム【Lyubovi】

♦美Body専門の個室パーソナルトレーニングジム【フォルツァ】

♦芸能人御用達・TV、メディアで大注目の腹筋専門ジム【BOSTY】

♦プライベートジムで人生最後のダイエットをするなら【XSLIM(エクスリム)】

♦痩せるパーソナルトレーニング リバウンド防止フォロー付き 【es three(エススリー)】

4.1.2 女性専用パソトレジム

♦女性専用パーソナルジム/生涯リバウンドサポート付き【OUT LINE】

♦女性専用Newスタイルジム!プロテインスタンドも併設した低価格で通えるセミパーソナルジム Runway

♦月額制通い放題女性専用フィットネス・ForzaフィットネススタジオGRAN

♦【B-CONCEPT 太ももダイエット】女性向け下半身ボディメイクスタジオ

♦女性トレーナーだけの、大人のプライベートジムMMM(トリプルエム)

♦たった2カ月でウエスト-19cm!女性専用パーソナルトレーニングジム【CREBIQ】

♦ダイエット&ボディメイク専門!女性専用パーソナルトレーニングジム!【Reborn Myself】

♦女性専用セミパーソナルジム WELBEX(ウェルベックス)

4.1.3 掛かる費用は?

主なジムの費用を挙げてみます(すべて税別です)。

男女問わないジムの場合

ライザップ
入会金5万円
16回29万8,000円
2カ月16回総額34万8,000円
(トレーニング1回(50分)当たり2万1,750円)
BEYOND
入会金・2カ月全20回総額16万円
(トレーニング1回(55分)当たり8,000円)

 

女性専用ジムの場合

Outline(ボディメイクコース3カ月)
入会金7,500円
3カ月(24回)25万2,000円
3カ月24回 総額25万9,500円
(トレーニング1回(75分)当たり1万1,125円)
b-concept(下半身中心ダイエットコース)
入会金5万円
2カ月(16回)19万5,200円
2カ月16回 総額24万5,200円
(トレーニング1回(75分)当たり約9,430円)
Runway (セミパーソナル)
入会金3万円
月8回コース2カ月4万9,600円
2カ月16回 総額7万9,600円
(トレーニング1回当たり4,975円)

2カ月16回の総額は8万円以下から30万円超までさまざまです。ただし、費用の違いには必ず理由があります。
例えば「利用者1人にトレーナー1人(パーソナル)と少人数制(セミパーソナル)の違い」で費用に差があります。当然パーソナルは高く、セミパーソナルは安くなります。
また、「トレーニング内容の違い」もあります。「トレーニングだけでなく日々の栄養指導も行ってもらえるのか」「トレーニングだけなのか」。
あるいは「パソトレジムをうたっているが、費用を抑えるため総合型や24時間営業・セルフサービス型と同じように個別の指導はせずにマシンを並べて使いやすい環境を作っている」というジムもありました。

単純に「安いからココにしよう」ではなく、提供するサービス内容を確認し、自分に合った内容なのかどうか選ぶことが大切です。
ウェブなどでは見えない部分については、実際に足を運んでみること。多くのジムで「無料体験」「無料カウンセリング」をしているので、費用のことを気にせず体験することは可能です。

4.1.4 パソトレジムの検索サイト

アフィリエイトに出稿しているパソトレジムだけでも結構たくさんありましたよね。選択肢がたくさんある一方で、なかなか選びにくいのが実情かもしれません。
そんな利用者向けに、「あなたに合ったパソトレジムを検索できる」サービスも複数あります。

♦ダイエットコンシェルジュ

登録されている900のジムから選べる

♦トレナビ

672人のトレーナーから選べる

♦マイトレ

24時間営業・セルフサービス型のFASTGYM24(全国100店舗以上)でパーソナルトレーニングできるトレーナーを紹介してもらえる。

パーソナルトレーニングの需要はまだまだ伸びることも予想されるので、こうした検索サービスはもっともっと増えて充実していくかもしれません。
こうしたサービスも活用しながらパソトレジムを選んでみてください。

4.2 公共スポーツジムを使ったパーソナルトレーニング

公共スポーツ施設でもパーソナルトレーニングを提供しているケースもあります。

例えば池袋スポーツセンター

例えば品川スポーツセンター

例えば大阪市立長居スポーツセンター

ライザップは長野県川上村、長野県下諏訪町、福島県玉川村、福島県古殿町、福島県南相馬市、北海道上ノ国町などでも提供を介しているようです。

掛かる費用を見てみます(すべて税別です)。

池袋スポーツセンター
パーソナルトレーニング
30分3,000円
45分4,500円
45分を2カ月16回 総額7万2,000円

大阪市立長居スポーツセンター
パーソナルトレーニング
60分5,000円
2カ月16回 総額8万円

少ない情報ではありますが、1回当たりの費用は30分3,000円、60分5,000円程度が主流のようです。

パソトレジムと比べて費用は安く見えます。ただし、限られた期間の中でボディメイクを成功に導くことを考えると1回、2回で終わりではなく、1カ月、2カ月の間に高い頻度でトレーニングをする必要があります。
例えば大阪長居は60分5,000円ですが、2カ月16回通ったとすれば8万円。このようにトータルで考える必要があると思います。

ここに挙げた自治体はごくごく一例ですので、ぜひお住まいの地域の公共スポーツ施設で「パーソナルトレーニングを提供しているのか」調べてみましょう。

4.3 24時間営業ジムを使ったパーソナルトレーニング

24時間営業・セルフサービス型フィットネスジムでもパーソナルトレーニングを提供しているケースがあります。検索上位をいくつかご紹介します。

エニタイムフィットネスでのパーソナルトレーニング
ウェブサイトではどの店舗で対応しているのか分からないので、各店舗への問い合わせが必要です。

アーバンフィット24でのパーソナルトレーニング

ジョイフィット24でのパーソナルトレーニング

快活クラブ24でのパーソナルトレーニング
店舗によってあるようで、例えば横浜北山田店

費用について見てみます。

アーバンフィット24
パーソナル+8 60分を月8回と24時間ジム使い放題で3万9,840円
2カ月16回 総額7万9,680円

ジョイフィット24でのパーソナルトレーニング

マスターコース(30分) 1回当たり3,500円
2カ月16回 総額5万6,000円

快活クラブ24でのパーソナルトレーナー

トレーナーによって異なりますが、3,000円/30分、6,000円/60分台からおおむね1回当たり30分3,000円や60分6,000円程度です。

ジム利用料が含まれるか含まれないかの違いはありますが、パーソナルトレーニング自体の費用はおおむね公共スポーツ施設の場合と同等といえます。

パソトレジムと比べて費用は安いように見えます。
しかし、限られた期間の中でボディメイクを成功に導くことを考えると1回、2回で終わりではありません。1カ月、2カ月の間に高い頻度でトレーニングをする必要があるので、総額でどの程度になるのか確認しておきましょう。

紹介した中では、アーバンフィット24のパーソナル+8を2カ月16回実施した場合の総額7万9,680円は、24時間ジム利用料も含まれているのでリーズナブルに映ります。

4.4 総合型フィットネスクラブのパーソナルトレーニング

総合型フィットネスクラブでもパーソナルトレーニングは提供しています。

例えばコナミスポーツクラブ

例えばセントラルスポーツ

例えばルネサンス

店舗数は多くないですがゴールドジムもあります。

費用について見てみます(すべて税別です)。

コナミスポーツクラブのパーソナルプログラム
週2回のアドバンス(8週間)16回 総額7万7,000円
セントラルスポーツのパーソナルトレーニング
60分4回チケットが2万2,800円16回 総額9万1,200円
ルネサンスのパーソナルトレーニング
1人で60分1回当たり6,000円16回 総額9万6,000円

おおむね1回当たり60分6,000円程度で、例えば2カ月16回で総額を計算すると7万円台から9万円台です。

「単純に安いからココを選ぶ」ではなく、「ジム利用料が含まれるか含まれないか」「トレーニングの内容はどう違うのか」なども総合的に確認する必要があると思います。

そして見えない部分については、実際に足を運んでみること。多くのジムで「無料体験」「無料カウンセリング」をしているので、費用のことを気にせず体験することは可能です。

5.まとめ

5.1 パーソナルトレーニングに掛かる費用の整理

パーソナルトレーニングをできる環境として、公共スポーツジム、24時間営業・セルフサービス型フィットネスクラブ、総合型フィットネスクラブの4タイプをご紹介しました。

費用についてすべて「2カ月16回」にならして、その総額を松竹梅でザックリ整理してみましょう。

♦松 おおむね30万円越え

  • パソトレジム
    例えばライザップ 2カ月16回 総額34万8,000円

♦竹 おおむね20万円台

  • パソトレジム
    例えばb-concept 2カ月16回 総額24万5,200円

♦梅 おおむね10万円以下

なんとなく「ツカミ」の金額が伝わるかと思います。
あとは、「予算」と「提供サービス内容」が自分に合っているモノを選んでいけばよいでしょう。

5.2 プレゼントスタイルとしての結論

最後に全体について総まとめします。

  • 理想のカラダを目指すなら、続かない減量ではなく筋力・体力をつけながら行うボディメイクの方が確実
  • ボディメイクは運動だけでなく栄養と休養も合わせた「カラダづくりの3要素」を考慮して行う必要がある。
    特に短期間の成果につなげるなら栄養の摂取(食事)は重要。
  • ボディメイクは独力でも十分可能。
    でも限られた時間で確実に実現するのならお金を払って「パーソナルトレーナー」に頼った方が可能性は高い。
  • パーソナルトレーニングを受けられる場所は、総合型や24時間営業・セルフサービス型などのフィットネスクラブ、公共スポーツクラブ、最近急増するパソトレジムなどさまざまある。
  • 費用は2カ月16回で総額10万円以下から30万円超まで多様にある。
    予算だけでなく自分に合ったサービスなのか中身も合わせて選択したい。

「本当にうれしい贈り物を選ぶ」プレゼントスタイルとしてのおすすめは次の3ステップです。

  1. いきなり誰かにプレゼントをする前に、この内容を参考に自分に合ったパーソナルトレーニングを探す
    「パーソナルトレーニング+お住まいの地域名」で検索してみて、自分の予算や求めるサービスに合ったパーソナルトレーニングを選ぶ。
  2. そのパーソナルトレーニングを2カ月、3カ月受けてみてボディメイクに成功する
  3. 「私が成功したからあなたにも」とプレゼントする

この3ステップがあれば、半年後にはあなたもパートナーも理想のボディを手に入れられて一石二鳥かもしれません。

ぜひ理想の体を目指して、ボディメイクに取り組んでみてください。

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